中国に仕事を取られて、今はカードローンでなんとかしのいでいる

名古屋市在住 W.Oさん(47歳)
私の工場はもうそろそろだめかなと思っています。実は今度、東南アジアに工場を移そうかという話も出ています。そうなったら従業員は解雇するか、現地の安い給料で現地に住んでもらうしかなくなるんですけども、それを理解してくれるかどうか…大変難しいところですね。

実は私の工場はすでに中国の工場に負けてしまっているのです。元々は大手の子会社から孫受けということで、下請けの仕事で部品を収めていたのですけども、その大企業がコスト優先ということで中国の工場から仕入れることにしたというのです。

中国のコストはご存知の通り、日本とは比べ物にならにほど安いのが特徴です。だから日本の工場はどんどん潰れていって、中国に生産が取られていっている状態です。私達のところもその煽りを受けたというわけです。

なんとか会社を存続させないといけないということもあり、カードローンまで使って事業を存続させていますが、そろそろカードローンも限界になって来ました。「さすがにこれ以上は」と思ったので直談判しに行くと、少し注文が戻りましたが、それでも厳しいのは変わりありません。

カードローンも比較的借りにくくなって来ました。比較サイトで借りやすいというところでも厳しくなってきた状況です。だからこそ工場を移して、私の生活も東南アジアに移した上で、再起を図ろうと思っているのです。コストが安くなれば、きっと注文も戻るはずです。

妻や家族には話をしています。現地の学校に通わせるのが難しいなら、こっちにいてもらってもいいということも話しています。本当に今はぎりぎりの状態になりました。でも妻はついてきてくれると言っています。感謝の極みです。

あとはどうやって従業員のみんなに話をするかです。私は今の仕事を諦めたくないのです。技術はあるんですからもう一度挑戦したいのです。

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